食品表示の見方

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遺伝子組み換え食品の表示


遺伝子組み換え大豆は使用しておりません」の表示あり
(1)表示が義務づけられた農産物と加工食品

農産物では次の6品目です。
      1.大豆(枝豆および大豆もやしを含む)
      2.とうもろこし
      3.じゃがいも
      4.なたね
      5.綿
      6.てんさい

表示対象になったこの6品目の農産物を主な原料とし、表示が義務づけられいる加工食品
   大豆の加工食品
      1.豆腐・油揚げ類
      2.凍り豆腐・おから・湯葉
      3.納豆
      4.豆乳類
      5.みそ
      6.大豆煮豆
      7.大豆缶詰・大豆瓶詰め
      8.きな粉
      9.いり豆
     10.1から9までを主な原材料とする食品
     11.大豆(調理用)を主な原料とする食品
     12.大豆粉を主な原料とする食品
     13.大豆蛋白を主な原材料とする食品
     14.枝豆を主な原材料とする食品
     15.大豆もやしを主な原材料とする食品
   トウモロコシの加工食品
     16.コーンスナック菓子
     17.コーンスターチ
     18.ホップコーン
     19.冷凍トウモロコシ
     20.トウモロコシ缶詰及びトウモロコシ瓶詰め
     21.コーンフラワーを主な原材料とする食品
     22.コーングリッツを主な原材料とする食品
        (コーンフレークを除く)
     23.トウモロコシ(生食用)を主な原材料とする食品
     24.16から20を主な原材料とする食品
   ジャガイモの加工食品
     25.冷凍ばれいしょ
     26.乾燥ばれいしょ
     27.ばれいしょ澱粉
     28.ポテトスナック菓子
     29.第25号から28号までに掲げるものを主な原料とするもの。
     30.ばれいしょ(調理用)を主な原料とするもの。 


   

(2)表示の方法
     
  遺伝子組み換え食品 表示方法 義務・任意
遺伝子組み換え農産物
が混ざっている農産物お
よびこれを原材料とする
場合。
遺伝子組み換え
不分別
義務表示
遺伝子組み換え農産物
およびこれを原材料とする
場合。
遺伝子組み換え 義務表示
遺伝子組み換えでない
農産物およびこれを原材
料とする場合。
表示不要か
「遺伝子組み換え
でない」と表示
任意
         

(3)遺伝子組み換え表示の免除

●遺伝子組み換え加工食品でも表示が免除されるもの
@醤油(発酵食品)
A大豆油、コーン油、菜種油、綿実油、(以上、油を抽出して精製したもの)
B水飴、異性化液糖、デキストリン(以上、澱粉を抽出して加工したもの)
Cコーンフレーク(加熱して作ったもの)
Dビール、酒、ウイスキーなどの酒類

●加工食品の「遺伝子組み換えの原材料」が重量の5%以下で、原材料表示の順番が4番目以下の場合。
(4)遺伝子組み換え表示に関する食品の選び方

@まず「遺伝子組み換え」の表示のあるものは買わない。
A「遺伝子組み換え不分別」の表示のあるものも買わない。
B「遺伝子組み換えでない」の表示のあるものを買う。

 「遺伝子組み換えでない」食品については、表示義務はないのですが、これだけ多くの人が関心を持っている今、メーカーやスーパーは「遺伝子組み換えでない」ときは、そのことを消費者にアピールしたいはずです。従って「遺伝子組み換えでない」の表示は、何よりもまずつけますから、この表示を見て買えば間違いないでしょう。
「遺伝子組み換え」あるいは「遺伝子組み換えでない」のいずれの表示もない場合は、「遺伝組み替えでない」ことになっているのですが、信頼性の問題でこのようなものは買わないようにしましよう。

遺伝子組み換えの原材料が上位4番目以下の場合の選び方
「遺伝子組み換え」表示義務のある原材料が4番目以下にもないものを、なるべく選ぶようにします。

遺伝子組み換え表示が免除されている食品や遺伝子組み換えの不安の大きい食品の選び方
遺伝子組み換え表示が免除されている食品の場合は、国産100%の食品か、「遺伝子組み換えでない」表示のあるものを選びます。
日本では、まだ遺伝子組み換え作物は作っていないので、「遺伝子組み換えでない」と表示されていなくても「国産100%」と表示されているものなら、まず大丈夫です。


    リンク:遺伝子組み換え食品に関する表示−(厚生労働省)



生鮮食品の原産地表示
 

(1)生鮮食品品質基準例

●農産食品
精米、豆類、野菜、果実などに名称と産地が表示されます。
加工食品ですが、2001年10月から漬け物の梅干し、ラッキョウには原料の原産地が表示されることになりました。また、2002年4月からは、全ての漬け物の原料の原産地が表示されることになりました。さらに、精米には品種、精米年月日の表示がつきます。

●水産食品
魚類、貝類、水産動物、海藻類などに、名称と産地(採れた水域名)、および解凍物か養殖物のかも表示されます。

●畜産食品
食肉類、食用鳥卵に、名称と産地が表示されます。産地が国内の場合は、「国産」と記すか、都道府県名や地名が表示されます。
(2)産地表示での選び方

 最近のアメリカ産のブロッコリーの産地偽装問題(一部中国産ブロッコリーの混入)、さぬきうどんの原料・小麦の産地偽装問題(80%はオーストラリア産の小麦)など余りにも多く、100%信用できるとは言えないのが現状です。内部告発や産地の人などの監視などもあり厳しく管理される方向にあるようですが、何よりも消費者にとって信頼できる表示制度が確立されて欲しいものです。
まだ不十分な点もありますが、それでも生鮮食品選びにはずいぶん役立ちます。せっかく決まった生鮮食品の産地表示を活用したいものです。






有機農産物・有機農産物加工食品の表示

 今まで罰則や強制力のないガイドラインしかなかった「有機」表示について、2000年4月1日から、JAS法の改正の一つとして有機農産物・有機農産物加工食品の検査認証表示制度が創設されました。厳しいルールも決まり、違反した場合の罰則規定も設けられています。


(1)有機農産物
 
 多年生作物(果樹など)を生産する場合は3年以上、それ以外の場合は2年以上、化学肥料や農薬を使用していない田畑で栽培された農産物をいいます。
「有機(オーガニック」という表示は、農林水産大臣から認可を受けた第三者認証期間が、ほ場から収穫までの生産工程を検査して、厳しい規格に合格した農産物だけに認められるもので、「有機JASマーク」をつけることができます。
(2)有機農産物加工食品

 食塩と水を除いた原材料のうち、有機農産物材料が95%以上を占め、農産物と同じく農林水産大臣から認可を受けた第三者認証機関が製造業者などを検査して、厳しい規格に合格した加工食品だけが「有機JASマーク」をつけることができます。
同時に、有機、オーガニックという表現が許されます。
(3)有機農産物・有機農産物加工食品の本物を見分けるには

 手に入りやすいなら、有機農産物、有機農産物加工食品、オーガニック食品を活用したいものです。健康、安全以外に、環境問題まで視野に入れて考えた場合、環境に負荷のかからない栽培方法だからです。。
しかし、栽培や生産、製造に手間がかかるため市場に出回りにくく、実際には、「有機JASマーク」のものが少ないのが現状ですが、スーパーでこのマークを付けた商品を時々見かけます。また、一時は影を潜めていた勝手につけた有機表示が、再び出回り始める傾向にあります。
そこで、有機農産物、有機農産物加工食品の本物を見分けるコツは、ただ一つ、「有機JASマーク」がついているかいないかを見ることです。マークのついていないものは、まず、偽物と考えられます。


「有機JASマーク」






原材料名表示と食品添加物表示


(1)原材料名表示の順番に意味がある

 2001年4月から、JAS法の品質表示基準制度によって、すべての加工食品に原材料名表示が義務づけられました。つまり、原材料名を見ることで、その食品の正体が見抜けるようになったのです。
表示は、全ての加工食品について、原材料に占める重量の割合の多いものから順に記載されます。これで、何が使われているか、どれが最も多いかが、一目でわかります。最初に書かれているものが一番目に多く、次に書かれているものが二番目に多いというわけです。

実例1果汁飲料 最初に書かれている原材料は果糖ブドウ糖液糖ですから、これが一番目に多い原料ということです。アセロラ果汁はその次です。
アセロラと銘打っていても、じつは果実のアセロラよりも糖液のほうが多いことがわかります。
また、糖液もぶどう糖よりも果糖のほうが多いことがわかります。
果糖は、ぶどう糖よりカルシウムの吸収を抑えるものですから、この飲料は健康によいものとはいえない、ということも見抜けます。

実例2 風味調味料(かつお) 調味料(アミノ酸等)、食塩、糖分の合計が、かつおぶし粉末、かつおエキスの風味原料より数倍多そうだ、ということが見抜けます

実例3 煮干し魚類粉末 原材料は煮干し魚類や昆布、しいたけの粉末だけなので、安心だということがわかります。

なお、食品添加物も、原材料名の項目の中に表示されており、原材料に占める重量割合の多いものから順に記載されています。 


実例1
品名: 10%アセロラ果汁入り飲料
原材料名:果糖ブドウ糖液糖、アセロラ果汁、
       酸味料、香料、増粘多糖類、野菜
       色素、パプリカ色素、甘味料(ステ
       ピア)
内容量: 200ml 
アセロラ果汁より糖液のほうが多い



実例2
品   名:風味調味料(かつお)
原材料名:調味料(アミノ酸等)食塩、風味原料
       (かつおぶし粉末・かつおエキス)
       乳糖、砂糖、酵母エキス
 
風味原料より調味料、食塩のほうが多い







実例3
品  名
原材料名
煮干し魚類粉末
いわい、あじ、さば、かつお
こんぶ、しいたけ
原材料が煮干し魚類だけなので安心



(2)食品添加物の表示について

表示される場合
 物質名での表示 全面物質名表示ですが、表示のスペースなどの面から、次の点が認められています。
     @一般名や慣用名表示
     A簡略名表示
     B結晶、無水、立体配置記号などの省略表示
     Cアルファベットによる表示
     D同種品目のまとめ表示
 用途名併記による表示 表示の必要性の高い食品添加物については、物質名のほか、その用途名を併記します。
 一括名による表示  一般に複数の組み合わせで使われ、個々の成分を表示する必要性の低いものや、ごく微量に添加される香料、飲み込まないガムベース、天然の食品にも含まれる酸味料や調味料などは、物質名の代わりに用途名を表示してもよいことになっています。

以上、添加物が表示される場合について、食品の表示の実例の中で具体的に説明します。

表示が免除される場合 
 最終食品に残存しないものなどの加工助剤や、製造・加工の際に添加するものではなく、原料の段階で添加したもの(キャリーオーバーまたは持ち込み添加物)は、表示が免除されます。
たとえば、保存料として安息香酸を添加した醤油を、せんべいの表面に塗った場合、ごく微量の安息香酸がせんべいに持ち込まれても、その安息香酸の量は非常に微量であり、これによってせんべいの保存性がよくなるということは考えられないので、この安息香酸はキャリーオーバとみなされます。
(3)原材料名の中でどれが食品添加物なのかを見分ける法

 はじめて表示を見る人は、どれが材料で、どれが食品添加物かわかりずらいと思います。つぎの食品添加物の表示の特徴を知って、事例のA、Bそれぞれのどれが材料で、どれが食品添加物か区別してみてください。食品添加物と材料の見分け方のコツをつかむと、食品添加物が多いかどうかがわかるようになります。ぜひ習得して下さい。

   @使用目的が書かれている−−例 酸味料、凝固剤、香料など
   Aカタカナで書かれている−−例 カラギーナン、リン酸塩など
   B化学記号で書かれている−−例 Na、Kなど
   C使用目的(○○)と書かれている−−例 保存料(ソルビン酸)、
     甘味料(甘草)など
   D色の文字がついている−−例 カラメル色素など


品   名 福神漬け
原材料名 だいこん、なす、れんこん、しろうり、しそ
の葉、なたまめ、しょうが、その他
漬け込み原材料(しょうゆ、アミノ酸液、
砂糖、ぶどう糖果糖液糖、食塩、調味料
(アミノ酸等)、酸味料、ソルビット、香料
着色料(クチナシ、ラック)
酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(ステピ
ア)、糊料(キサンタン)
内容量  120g
製造年月日  上記右に記載
賞味期間  製造日より60日
保存方法  直射日光、高温多湿をお避け下さい。



名   称 いか薫製品
原材料 以下、砂糖、食塩、食酢
甘味料(ソルビトール、ステピア、甘
草)グリセリン、調味料(アミノ酸等)
酸味料、、リン酸塩(Na)、pH調整剤
保存料(ソルビン酸)
内容量       別 途 表 示
製造年月日       別 途 表 示
取扱上の注意  開封後は早めにお召し上がり下さい。


           ◆食品添加物は、カタカナや化学記号、あるいは調味料
           (○○○○)と書かれていたり、色という文字がついて
            いたりする。(赤字が食品添加物)


(4)食品添加物を見ての食品の選び方

 私たち消費者は、食品購入の時、食品表示をどう見て選んだらよいのでしょうか。全部の食品に適用できる簡単なポイントを紹介しましょう。

@なるべく食品添加物の少ないものを選ぶ。

A食品添加物の表示が少なくても、不安のある添加物が表示されていれば、なるべく選ばないようにする。






期限表示(消費期限と賞味期限)


(1)消費期限

 定められた方法によって保存した場合、変質や腐敗などによって衛生上の危害が発生する心配がない、と認められる期限を示す年月日のことをいいます。食品衛生法施行規則の消費期限について見ると、「衛生上の危害が発生するおそれもあることから消費期限を過ぎた食品等の販売を厳に謹むよう」となっています。要は、「これ以上過ぎると危険な期限」ということになります。

消費期限では、製造または加工した日を含めて5日以内に消費すべき食品は、期限を「年月日」で表示します。消費期限の対象食品は、生めん類、弁当、調理パン、総菜、生菓子、ギョーザ、食肉、生かきなどです。
(2)賞味期限(品質保持期限)

 定められた方法によって保存した場合、食品の品質が十分に保たれている、と認められる期限を示す年月日のことをいいます。
この期限を設定するにあたって、メーカーは、いろいろな保存試験をして食べられる期限を決めます。通常、これに安全係数07〜0.8をかけて、十分ゆとりを持った「おいしく食べられる期限」として、賞味期限を決めるようです。たとえば、10日間食べられる食品なら、安全係数0.8を賭けて、8日間までを賞味期限(品質保持期限)としているので、2日間ならオーバーしても問題なし、となります。

賞味期限(品質保持期限)では、製造した日を含めて6日〜三ヶ月以内に消費すべき食品は期限を「年月日」で表示します。製造日から賞味期限までの期間が三ヶ月を超えるものについては、「年月」で表示してよいことになっています。

対象食品は、次の三つです。
@品質が保たれるのが6日〜三ヶ月以内の食品で、年月日で表示されるもの。
   −−−食肉製品、乳製品、果汁飲料水、かまぼこなど。
A品質が保たれるのが三ヶ月を超える食品で、年月日または年月で表示されるもの。
   −−−植物油、調理済み冷凍食品、即席中華麺、風味調味料など。
B品質が保たれるのが数年以上の食品で、期限表示は不要のもの。
   −−−砂糖、塩、うまみ調味料など。
ただし、最近は年月表示のものは少なく、ほとんど年月日で表示されています。
(3)期限表示とのつきあい方

 みなさんが買い物をする時、必ず見るのがこの消費期限や賞味期限だと思います。店頭では、その商品の消費期限の短い日付のものは陳列棚の前や上の方に、長い日付のものは陳列棚の後や奥の方に並べてあります。

@この消費期限は限度いっぱいまでの表示をしているので、賞味期限と同じつもりで「冷蔵庫に入れてあるから多少オーバーしても大丈夫」は通用しませんので、要注意です。

A消費期限や賞味期限は、未開封で、指定された保存条件を守ったとき、腐敗や食品の劣化が起こらず、衛生上も問題がない期限を表したものです。一度開封したら、期限がなくなったと考えて下さい。

B製造年月日に注意する(消費期限のあるもの)
  国(厚生労働省や農水省)は、製造年月日を表示しないよう業界指導しているといわれていますが、地方自治体のなかには、日持ちの悪い加工商品については、製造年月日を併記して表示することを条例で定めているところもあります。
例えば、東京都は、豆腐、生めん、野菜の漬け物などと対象品目は限られていますが、併記を条例で決めています。
製造年月日を併記しているものがあれば、それを選ぶようにします。あちこちの市場を調査してみても、併記のものには、期限表示に余裕があるものを多く見受けます。

ただし、使い回しが効くような食材を使った商品の加工年月日には注意が必要です。
魚を例にとりましょう。魚を市場から仕入れて丸のままパックしたら、パックした日が加工年月日です。もしその日に売れ残ったら、翌日、切り身にします。すると、その日が加工日になります。また売れ残ったら、翌日に煮てお総菜にします。すると、その日が新しい加工日になります。それでも売れ残って、お弁当に入れたとします。すると、その日がまた新しく加工日になります。市場から仕入れてすでに3日経っています。
お弁当の場合、最後のおかずを入れて、ふたをしたときが加工日です。個々のおかずがいつ作られたのかは分かりません。3日前に作られた卵焼きが入っている可能性だってあるのです。
このような場合、加工日は、消費者にあたかも今作られたように見せかける効果があります。いつまで持つかは、加工年月日を当てにしないで、消費期限のみを信じましょう。何よりも信用できるお店で購入することです。

C賞味期限(品質保持期限)までに賞味期間の半分以上の日にちが残っているものを選ぶ。
  たとえば、ウインナーソーセージの場合は、賞味期間の目安は25日間で、その半分は約12日間となりますから、賞味期限までに12日以上残っているものを選びます。






栄養表示

栄養改善法の一部改正により、1998年4月1日から「栄養表示基準制度」がスタートしました。
これは、栄養表示、強調表示の二つの内容になっています。


(1)栄養表示

 製造者や販売者が、食品をアピールするために、栄養成分を少しでも表示しようとする場合は、成分の含有量を表示します。その時、熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、糖質、ナトリウムの基本五項目の含有量も表示しなくてはならないことになっています。
食品100gまたは100ml、あるいは一食分、一包装、一枚、一粒などに対して成分数量が示されます。


標準栄養成分表
1食136g当たり

エネルギー:528  Kcal
たんぱく質: 14.7g
脂   質:  20.5g
炭水化物:  71.2g
ナトリウム:   3.3g
めん・かやく   0.8g
   スープ   2.5g
ビタミンB1:  0.38mg
ビタミンB2:  0.31mg
カルシウム:245mg  


(2)強調表示

絶対表示
「強化」「○○入り」などの”補強できる”という表示と、「ひかえめ」「ノン」などの”適切な摂取ができる”という意味の表示の二つがあります。

@「強化」「入り」などの表示
  食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンC、ビタミンDなどについて{強化」「高い」などという表示を、また、「入り」「含む」などという表示をする場合は、それぞれ基準値以上が必要となります。

A「ひかえめ」「ノン」などの表示
  熱量、脂質、飽和脂肪酸、糖質、ナトリウムについて、「ノン」「含まない」などという表示はそれぞれの基準値未満であることが必要になります。また、「低い」「ひかえめ」などの表示についても、それぞれの基準値以下でないとできません。

相対表示
  「糖類45%オフ」「シュガー50%オフ」などと表示されているのがその例です。これは、同種の製品(当社製品が多い)や五訂食品成分表の同種の製品などと比較した相対的な量の表示です。
  
(3)栄養成分表示におけるその他の必須情報

@塩分とナトリウム
栄養成分表に「ナトリウム」という項目があります。塩(Nacl)の中のナトリウムが、高血圧などの健康害を引き起こすことがわかってきたので、塩分相当量をナトリウムで表示するようになりました。
そのため、塩だけを塩分として気にしていればよいというわけにはいかなくなりました。調味料の代表であるグルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムにもナトリウムが含まれていますし、食品添加物の多くにも塩としてナトリウムが含まれていることが多く見られるからです。
ナトリウム含有量から塩分相当量を換算する式は次の通りです。

     [ナトリウム量×2.54=塩分相当量]

現在、5歳以上の健康な人のナトリウムの一日当たりの上限摂取量の目安は4000mgで、これを塩分に換算すると10.16gです。ただし、これはあくまでも健康に何の問題もない人の数値で、高血圧など何らかの事情を抱えている人には多すぎる値です。

Aノンシュガー
ノンシュガー食品を「低カロリーでダイエットにぴったり」と思うのはちょっと早計です。この表示を読みこなすには、次のことを知っておく必要があります。

〇シュガーは砂糖のことであり、糖類(糖分)には、砂糖のほかにぶどう糖、果糖などがある。
〇天然糖以外のぶどう糖果糖液糖などの異性化液糖やパラチノース、オリゴ糖などは、いずれも熱量(エネルギー)が砂糖と同じくらいです。
〇糖類ではないが、糖質の糖アルコールのなかにも、甘味度やエネルギーが砂糖に近いものがある。

下の図を見て下さい。ノンシュガーチョコレートの熱量(エネルギー)は、普通のチョコレートの熱量(エネルギー)とあまり差がありません。
「ノンシュガー」「砂糖無添加」は、砂糖は使っていなくても、ぶどう糖や果糖、エネルギーが砂糖と同じくらいある糖アルコールが使われているかもしれません。「ノンシュガー」「砂糖無添加」は、けっして「ノン」あるいは「低」エネルギーではないと知っておく必要があります。
なお、5歳以上の健康な人の糖質の一日当たりの上限摂取量の目安は300gです

B「うす塩」「塩分ひかえめ」と「うす塩味」、「糖分ひかえめ」と「甘さひかえめ」の大違い
「うす塩」「塩分ひかえめ」と「うす塩味」は、表現は似ていますが意味がまったく違います。
「うす塩」「塩分ひかえめ」は栄養表示の対象になりますが、「うす塩味」の場合は、味覚をあらわしているだけなので、栄養とは関係なく、栄養表示の対象外となるのです。
これは、糖類(糖分)の場合も同じです。「糖類(糖分)ひかえめ」だと栄養表示対象になりますが、「甘さひかえめ」は味覚を表しているだけなので、栄養とは関係なく、栄養表示の対象外です。

以上のことから、私たち消費者は、強調表示に惑わされることなく、確実な栄養成分表を活用することの大切さを認識すべきだと考えざるを得なくなります。


(ノンシュガーのもの)
砂糖・乳糖不使用
ノンシュガーチョコレート
栄養成分表(1箱56g当たり)
エネルギー   243Kcal
たんぱく質     4.0g
脂  質      20.7g
糖  質      16.6g
ショ糖     0g
ナトリウム  64mg
食物繊維  10.4g
糖  類    0g
乳  糖    0g   


(普通のもの)
チョコレート
      (当社分析値)
主要栄養成分
1枚(50g)当たり
エネルギー    271Kcal
たんぱく質      3.9g
脂   質      16.5g
糖   質      26.7g
ナトリウム      31mg
食物繊維       1.8g
カカオポリフェノール400mg/1枚
ノンシュガーでも、エネルギーは普通のものと差が余りない。






アレルギー食品表示

 そばアレルギーなど、少し食べただけで激しい発作を起こし、生命に関わるケースが後を絶ちません。そこで、アレルギーの原因となる食品を含む場合は、その旨、表示されます。表示される食品は、必ず表示されるものが5品目できれば表示するものが19品目です。

アレルギーでは、ごく微量でも発症するので、一般の加工食品では免除される添加物のキャリーオーバーも表示対象となります。食パンなどで、「原材料の一部に大豆を含む」などと書かれていると、一体どこに大豆があるのかと不思議な気がしますが、乳化剤として大豆レシチンを使っているので「大豆を含む」となるのです。

●必ず表示される特定原材料(5品目)
  卵、乳・乳製品(チーズやバターも含む)、小麦(粉)、そば、落花生

●できれば表示が望ましい原材料(19品目)
  アワビ、イカ、イクラ、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、桃、山芋、リンゴ、ゼラチン


    リンク:アレルギー物質を含む食品に関する表示−(厚生労働省)




アレルギー食品表示
名  称 うなぎ蒲焼き
原材料名 うなぎ(国産)・醤油・砂糖・ぶどう糖果糖
液糖・みりん・着色料(カラメル、アトナー)
調味料(アミノ酸等)・澱粉・増粘多糖類
原材料の一部に、大豆・小麦を含む
内容量 別記記載
保存方法 要冷蔵(10℃以下で保存して下さい)
賞味期限 別記記載
製造者 ******
赤字−アレルギーの原因となる特定の原材料は、
     表示が義務づけられている。






容器包装リサイクル表示

 2000年4月から完全実施された容器包装リサイクル法(スチール缶、アルミ缶、ペットボトルなどの容器に関する法律)は、ゴミ処理費用の一部を企業が負担することをはじめて決めた法律です。
この法律では、ゴミ処理の役割分担として、消費者には分別排出を、自治体には分別収集を、容器包装材を使う事業者にはリサイクルの責任を義務づけています。さらに、すべての事業者に材質の表示を義務づけ、違反すると事業者は罰則を受けることになっています。

 材質識別マークのいろいろ
               
     PS−ポリスチレンの表示
     PP−ポリプロピレンの表示

              7.OTHER

   
 1.ペット樹脂  2.高密度ポリエチレン  3.塩化ビニル樹脂  4.低密度ポリエチレン  5.ポリプロピレン  6.ポリスチレン  7.その他

  プラスチック材質識別マーク・SPIコード(日本プラスチック工業連盟)






保健機能食品の表示

保健機能食品制度が2001年4月からはじまりました。保健機能食品は二つに大別出来ます。
一つは特定保健用食品、もう一つは栄養機能食品です。

@特定保健用食品(トクホ)
不足しがちな栄養成分の補給・補充という考えより、もう一歩進んだものとして位置づけています。すなわち、身体の構造・機能に何らかの影響を与える成分が含まれていて、これによって効果・効能が期待できる食品が、特定保健用食品です。
この食品では、期待できる効果・効能について明らかな科学的根拠があり、かつ、それが事実なら、パッケージなどに表示できることになっています。
有効性、安全性について審査を行い、許可が与えられた食品には、次のような特定保健用食品の許可マークがついています。
なお、2004年9月末現在、許可食品は454品目です。用途別に見ますと、多いのは整腸効果食品で、その他、コレステロール調節、中性脂肪調節、血圧調節、血糖値調節、ミネラル吸収促進、虫歯予防などの食品があります。


           


A栄養機能食品
この食品は、高齢化や食生活の乱れなどのよって、通常の食生活が出来にくいときに不足しがちな栄養成分を補給・補完するために利用することを目的にしたものです。
栄養機能食品は、成分として認められたビタミン12種類、ミネラル類二種類についての栄養機能のみ、表示できることになっています。ですから、特定保健用食品のように食べることによっての具体的な効果・効能は期待できません。
なお、含まれる栄養成分が設定された上限値、下限値の範囲内であれば、申請や審査は不要で自由に発売・販売できることになっています。
ただし、特定保健用食品も栄養機能食品も、過信は禁物であることをしっておくべきです。

リンク:「健康食品」の安全性・有効性情報−(国立健康・栄養研究所)

    リンク:食品の表示に関する情報提供−(厚生労働省)
        健康や栄養に関する表示−(厚生労働省)


食の安全情報缶