環境ホルモンと容器包装

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  容器などに含まれる環境ホルモン

 環境ホルモンとは外因性内分泌かく乱物質のことで、外から人間の体に入り、ホルモンと同じような働きをしたり、ホルモンの働きを妨げたりする化学物質のことをいいます。環境庁は環境ホルモンの疑いのある化学物質に67種を挙げています。一方日本工業界は、環境ホルモンの調査の対象としてダイオキシンや農薬、樹脂原料、界面活性剤など143物質をリストアップしています。我々の身の回りには、人間が作り出した約8万種類にものぼるとんでもない数の化学物質が溢れており、影響が不明のものが余りにも多いのです。
とりあえず、その中で食器、容器、包装からも次のような化学物質が溶出して、食品を汚染している不安があります。

@ビスフェノールA
ポリカーボネート樹脂の原料です。女性ホルモンの作用をします。熱湯では、ポリカーボネード製の食器ほ乳びんからビスフェノールAの溶出が確認されたとの報告があります。現在、学校給食の食器が問題になっていて、耐熱性に優れたポリカーボネート製のものに切り替える自治体が増えています(公立の小中学校の16.8%、5240校)。
エポキシ樹脂の原料です。缶詰の内側のコーティング剤として使われることがあります。ビスフェノールAは油に溶けやすいので、長期間のうちに缶詰の中身に溶け出してくる不安があります。このため、PET樹脂でコテーィングした缶や、改良エポキシ樹脂を使いビスフェノールAの溶出を少なくした缶が開発され使われています。

Aフタル酸エステル
塩化ビニルの可塑剤(やわらかさや弾力性を出す添加物)で、発ガン性、生殖障害を起こすと言われています。スーパーの食品包装用のラップフィルムは、ほとんど塩化ビニルが原料です。
食品関係以外では、グリーンピース・ジャパンが、1998年2月、塩化ビニール製プラスチックおもちゃの段階的廃止カンペーンを始めました。

Bスチレンダイマー・トリマー
ポリスチレン樹脂に含まれます。女性ホルモン作用の疑いがあります。発泡ポリスチレン製カップめん容器を食べるときと同じ条件(高温)にしたところ、スチレントリマーの溶出が確認されたとの報告があります。食器トレーの原料のほとんどは、ポリスチレンです。
  環境ホルモンの疑いのある人体の異変

◎精子数減少:世界的な傾向として、成人男性の精子数が最近50年間でほぼ50%に減っているlことが明らかになりました。(ニルス・スカケベック教授、1992年)

◎停留精巣:睾丸が腹腔に止まって下に降りてこない停留精巣の発生頻度が、最近20年間で1.8倍に増加している。(デンマーク)

◎精巣ガン:精巣ガンの患者数が最近40年間で3〜4倍に増加している。(デンマーク)

◎子宮内膜症:子宮内膜症の患者が最近20年間で増加の傾向にあります。1997年の厚生省の調査によると、国内で少なくとも12万人以上の女性が子宮内膜症で治療を受けています。ダイオキシンの生殖毒性が疑われています。

◎乳ガン:乳ガンがアメリカ女性の死因のトップで、毎年1%づつ乳ガン死亡率が上昇しています。環境ホルモンとの関連が疑われています。



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