PCBに類似 新種の汚染物質

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  PCBに似た新種の汚染物質が市販の魚に蓄積
 毒性が強く世界的な環境汚染が問題になったポリ塩化ビフェニール(PCB)と似た新種の臭素系の汚染物質が、市販の魚の中に蓄積していることを、摂南大学薬学部の太田壮一助教授らのグループが19日までに、世界で初めて確認した。
ダイオキシン類対策特別措置法の毒性評価対象になっている「コプラナーPCB」という物質と構造や毒性が類似している。その汚染は、食品経由での人体への影響評価の際に考慮すべきレベルに達している可能性があるという。6月20日から仙台市で開かれる環境化学検討会で発表する。
この物質は、コプラナーPCBに含まれる塩素の一部が臭素に置き換わった物質で、「塩素・臭素化ビフェニール(PXB)」と呼ばれる。あるスーパーで市販されていたサバ、イワシ、天然ハマチ、養殖ハマチについて、四種類のPXB濃度を分析したところ、すべてのサンプルから四種類のPXBが検出された。
毒性が最も強いダイオキシンの毒性に換算して評価した暫定の毒性換算値(TEQ)は、脂肪1g当たりサバが平均14ピコg(一ピコは一兆分の一)、イワシが同3ピコg、天然」ハマチが同21ピコg、養殖ハマチが同19ピコg。この4種類だけで、コプラナーPCB12種類の総濃度に匹敵する濃度だった。
太田助教授は、「PXBの毒性も考慮すれば、国が定めるダイオキシン類の耐要一日摂取量をオーバーする可能性が出てくる。食品や環境汚染の実体解明や発生源の解明が急務だ」と話している。

コプラナーPCB
 
 
 
 
 
電気製品に広く使われた有機塩素化合物、ポリ塩化ビフェニールのうち、ダイオキシンに化学構造が似た種類の総称。
免疫を低下させ、奇形を誘発するなど強い毒性があるとされ、ダイオキシン類対策特別措置法で規制対象となっている。食物摂取により人体に蓄積されると考えられており、母乳からの検出が報告された例がある。




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