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2010.2.16中島菜辛みに抗酸化作用

能登野菜の中島菜強い抗酸化作用があることを、東洋大の下村講一郎教授が15日までに確認した。細胞の老化防止やがん抑制の効果が期待できるという。JA能登わかば(石川県七尾市)は、中島菜のこうした働きを生かした商品開発を進め、栽培面積を拡大する。
中島菜の抗酸化作用は、同JAが15日に七尾市の和倉温泉観光会館で開いた「中島菜の機能性講演会」で、下村教授が農業関係者約120人に説明した。
抗酸化作用があるのはイソチオシアネートと呼ばれる辛味成分で、中島菜は6種類の同成分を持つ。下村教授は「中島菜はお湯をかけると辛くなる」と言われていることに着目、時間や水温を変えて煮た中島菜の成分を分析した。その結果、辛み成分が最も多く検出されたのは、70度で30秒煮た中島菜だった。その抗酸化作用は同じアブラナ科である小松菜の10倍近くあり、同じ中島菜でも生食の方が粉末状より5倍強いことが分かった。
中島菜には血圧の上昇を抑えるペプチドや、ビタミンC、ベータカロテンなどの栄養素が豊富に含まれていることが、既に確認されている。高い機能性が注目されていることもあり、同JAの今年の出荷量は、5年前の出荷量の5倍にあたる40万トンになる見通しである。さらに新年度は上積みを図り、50万トンの出荷を目指す。



2010.2.9ビルベリー色素 血糖値の上昇抑制

ブルーベリーの一種「ビルベリー」に豊富に含まれる「アントシアニン」に、血糖値の上昇を抑える作用があることを、中部大学応用生物学部(愛知県春日井市)の津田孝範准教授等が突き止めた。糖尿病予防のサプリメント開発につながると期待される。米国の栄養学雑誌(電子版)に発表した。
ビルベリーは北欧に自生するツツジ科の一種。果実にはブルベリーの3倍のアントシアニンが含まれている。実験では糖尿病発症マウスにビルベリーを混ぜた餌を5週間にわたり与えたところ、普通のえさを与えたマウスに比べて血糖値の上昇が30~40%ほど抑えられた。また、インスリンの感受性も上昇した。
マウスの肝臓や骨格筋を調べると、アントシアニンが細胞内でエネルギー代謝を調整する酵素「APMキナーゼ」を活性化し、糖の合成を抑制していることが分かったという。津田准教授は「アントシアニンは今まで目にいいとされてきたが、糖尿病のリスク軽減にも期待できる。今後は人への実証も進めたい」と話していた。



2009.10.25子供の異常行動 化学物質が原因?

子供の教室での立ち歩きや、引きこもりなどの異常行動が、化学物質を原因とする可能性があるとして、環境省は来年度、両親や子供30万人を対象とした調査に乗り出す。同様の問題は世界各地で指摘されており、米国と韓国とも連携して21年間にわたって原因物質を追求する。
自分の感情や行動を抑制できず、病院で「人間関係の取り方に問題がある」と診断される児童は昭和50年代から年々増加している。こうした障害は遺伝的要因だけでなく、胎児のころから接する化学物質が神経の発達に影響を与えている可能性があると研究者から指摘されていた。
環境省は、全国の病院や研究施設15か所を拠点に、受診に訪れた妊婦から調査参加者を3年間で募集。全国の出生児10万人を対象に臍帯血や毛髪、尿を定期的に採取し、13歳になるまで追跡調査する。その後5年間で分析する。
対象となる化学物質はダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニール(PCB)、重金属、内分泌かく乱物質など。対象者から約1万人を抽出し、精神神経発達状態について定期的な面談調査もする。
母親や父親からも血液提供などの協力をえるため、調査対象は最大で30万人に上る見通し。
子供の症状と化学物質に明確な相関関係が認められた場合、大気、水、土壌について、新たな環境基準をつくり規制を強化する。



2009.9.16食用油、「発ガン性」の疑いで販売停止

「体に脂肪がつきにくい」と謳って大ヒットした花王の食用油「エコナ」シリーズの一時販売自粛・出荷停止が発表されたのは、9月16日のこと。体内で発ガン性物質に変わる恐れのある成分が含まれていたのだ。エコナは保険機能食品として、98年5月、厚生労働省から「特定保健用食品」として(トクホ)に指定されている。それゆえに二重に裏切られた思いを抱いた人も多いに違いない。
花王が「エコナクッキングオイル」を発売したのは99年2月。一般の食用油より脂肪がつきにくいというのがウリだ。そもそも、一般の食用油の主成分は「トリアシルグリセロール」(TDG)という物質で、グリセリンに3つの脂肪酸が結合した分子構造を持つ。人間が長い間食べてきたもので、安全と考えられている。これに対し、エコナの主成分は「ジアシルグリセロール」(DAG)。一般的な食用油の場合、含有量は数%に過ぎないが、エコナの場合、かなり高濃度((80%以上)に含まれている。グリセリンに脂肪酸が2つしかついておらず、これが体に脂肪がつきにくい要因となっているとされる。
その反面、DAGは、TAGより脂肪酸が1つ少ないため、TAGに比べて構造が変化しやすいという。また、DAGはもともと匂いが強いため、エコナをつくる過程で脱臭するべく、加熱処理がなされている。その際、DAGの何割かが、脂肪酸が1つしかない「グリシドール脂肪酸エステル」に変化してしまう。このグリシドール脂肪酸エステルについている1つの脂肪酸エステルがなくなると、国際がん研究機関(IARC)によって発ガン物質に分類されている「グリシドール」に変化する。つまり、エコナの主成分のDAGが、グリシドール脂肪酸エステルになり、さらに発ガン物質へと変わる危険性を持っているのである。
一方、グリシドール脂肪酸エステルの安全性について、かねて欧州で議論がなされていた。そんな中、今年3月、ドイツの連邦リスク評価研究所は、乳幼児用の粉ミルクなどに使われている植物油脂に、グリシドール脂肪酸エステルが含まれていると報告し、それがグリシドールに変化することを懸念し、警告を発した。
ドイツでの報告を受けて、花王が7月に分析したところ、エコナにグリシドール脂肪酸エステルが91ppm含まれていた。これは一般の食用油に含まれる量の約10~182倍にあたる。そこで花王は厚生労働省の指示を受けて、エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルの含有量を大幅に減らすべく、エコナの一時販売自粛・出荷停止を決めたというのが、今回の一連の経緯だ。
(週刊現代ー2009.10.10号より)








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